君は行く先を知らない

自分の一番大好きな映画館 新宿武蔵野館で鑑賞。火曜日12:00~の回 20名。一度で深く理解できなかったのが後悔、もう一度行くのかも。

この人のお父さんはイランの巨匠ジャファル・パナヒ監督。物語には終始荒涼とした景色が流れていて、ふとキアロスタミの映画を見ているような錯覚に陥る。雰囲気も似ていたのでそう感じたのかも。

なんとなぁく不穏な空気感が流れていて、なんなのかなぁと思うのだけど、その答えは直接的には明かされず、あぁこれはこうゆうことで、あの部分に繋がっているのかなと全て推測で終わってしまう。コミカルな要素も混ぜているのだけど、そのコミカルさもブラックな感じでイランの日常を描いているのかなと思うととても興味深い。

お兄ちゃんがなぜ離れなければいけなかったのか相当に重い事情があったのだろうけど、これを詳細描くことでこの作品もまた上映禁止というような事態になるのか?それであればどんどんイランに(イランという国に)興味が湧く。少し前に上映していたスパイダーキラーもそうだ。あれもイランでは撮影せずに(イランで撮影していたらなにやらえらいことになっていたかどうなのか)

暗号が散りばめられているかのようにイランの音楽が流れその曲、1曲ごとに母は気持ちを込めて歌う。父は何やら関心を持たないような表情を終始作る、そう自分に言い聞かせるように。弟はずーっと無邪気な子供として画面いっぱいに登場して全てに対して対照的だ。それもまた全てを知ることになれば辛い対比になるのだろう。あともう少し描けばいいのにそれがあることで色々難しいのであればそんなイランがとても気になる。

うん、もう一度見たい。家族にもう少し寄り添いたい。

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To Leslie