さらば、わが愛 覇王別姫

激動の時代と共に生きた小楼と蝶衣。女郎の息子として生まれ、母親から捨てられるように京劇の養成所に預けられる。男社会の中で女性ぽさが際立っていたせいも相まっていじめられるが、石頭というあだ名の先輩少年だけは彼?彼女のことを気にかけてその後の一生を一緒に歩むことになる。今の中国でこのような映画を生み出すことは考えられないと思うのでものすごい色んな組み合わせが揃った秀作だなぁと思った。

レスリー・チャンがゲイ公表をしたのが1997年のブエノスアイレス以降ということだが、そうすると本作ではまだその事実は明かされていなかったのか?そうなんだろうな。1997年に不良行為にあたる流氓罪が廃止されたらしい。ということはそれまでは犯罪で罪として捉えられてきた。彼が公表したのが1997年ということはその後に公表したということであの艶やかな役は彼の内にあった部分が見事に出たのかなと思った。ドキュメンタリーだと思っていた作品はあるいみやはりレスリー・チャンのドキュメンタリーだったのかな。

確かに長い。長いです。でも世界観に浸れてよかった。とても美しい叙事詩を見た。

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